かつてセイロンと呼ばれたスリランカは「光輝く島」という意味をもつインドの南側に位置する島国です。北海道より少し小さな国土に、南から中央部には7つもの世界遺産をもち、自然の利点・魅力をいかした多くの観光資源をもっています。北部はタミール族が居住しヒンズー教を信じる人が多く、南部はシンハラ族が主で仏教徒が多数です。沿岸地区はキリスト教やイスラム教も少なくありません。

 2002年に内戦停戦を迎え、日本からの観光客も増加し、2004年には3万人を超す勢いでしたが、残念ながら北東地域では2006年以降、再度内戦状態となってしまいました。

 

スリランカでは2004年12月の津波により、全国の海岸線の3/4の地域が被災し、多くの人々が家族を失い、家を失い、職業を失いました。特に20年間余りにわたる内戦で荒廃した北東部が受けた打撃は大きく、現在でも多くの人々が困難な生活を強いられています。

 2002年に内戦は一時停戦となりましたが、2005年12月より再発し、現在では30万人以上の難民がでています。夫を失った女性たちや親を失った子供たちは生きる術をなくし、生活が困窮しています。

  このイベントでは、ゴスペルを皆で楽しく歌い、その参加費からの収益を全て、トリンコマリーにおける裁縫センター開設費用として使用いたします。スリランカ東部州にあるトリンコマリーは、戦争と津波の両方で被害をうけた地域です。センターの建設は、スリランカ北東部を支援するTECHJAPANが責任を持って行います。

TECHJAPANでは、北部の地域にいままで3箇所の裁縫訓練センター建設いたしました。長い紛争や津波で被害を受け、職業を得るチャンスのない村の人たちにとって、TECHJAPANの裁縫センターは、新しい仕事への道を開きました。ミシンを持つ夢が実現しただけでなく、正しいミシンの使い方を覚え、その技術をレベルアップすることで、女性たちに生活を切り開いていく自信を与えました。最終的には日本からのサンプル通りに作製することが出来るようになり、昨年は23名が卒業しました。

 卒業生は地元の洋服屋に勤めるようになり、学校の制服を作って3000~5000ルピー(3000円〜5000円)を毎月稼いでいます。また、自分の店を構えたり、裁縫の先生になって後輩の指導にあたる女性もいます。

  このようにすべてを失われた女性たちが手に技術をつけ、最終的には自立した生活が営める様になる他、「学ぶ」ことによって女性たちにも新たな目標ができ、生活に躍動感と自信が戻り、内戦や津波で受けた傷が徐々に癒されることも期待できます。反政府ゲリラの兵隊にならざるを得ない女性、また家族をおいて出稼ぎにいくかメイドになるかしかない女性が多くいる中で、このような支援が女性やひいては家庭の平和への希望となることものぞめます。

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 「Charity Gospel Marathon 2008」
 ■主催:  NGOゴスペル広場 / NGO TECHJAPAN   ■協力: Bro. Taisuke Mass Choir

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