カクチ・スベンドリニ
ジャーナリスト。スリランカのコロンボ大学法学部で学ぶ。上智大学留学後、セイロン・オブザーバー紙、共同通信外信部を経て、国際通信社IPS(インタープレスサービス)日本特派員。1997年ハーバード大学留学。アジアと日本の関係、環境、マイノリティ、ジェンダーなどをテーマに取材活動を続けている。著書に「あなたもできる災害ボランティア 津波被害の現場から」(岩波ジュニア新書)がある。 |
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この度、Nanaさんを始め多くの方々のお力添えにより「Charity Gospel Marathon2008」を開催できましたことを、大変嬉しく思っております。このイベント収益は全て、スリランカ北部トンコマリーに建設計画中の裁縫センター開設資金として、責任を持って使用させていただきます。スリランカ北部には、激しい内戦と壊滅的な津波の被害を受け、貧困の中でなんとか命をつないでいる家族が大勢おります。この裁縫センター建設の目的は、そうした状況にある女性たちへ、裁縫技術の習得を通して生計を立てる手段を提供することです。
裁縫は決して趣味のようなものではありません。私どもNGO TECHJAPANの接する女性たちにとって、裁縫とは子どもや両親を養うためのお金を稼ぐことができる貴重な手段なのです。今回の「Charity Gospel Marathon2008」を通じ、Nanaさんおよび出演者、参加者の皆様は、低所得の女性へ「経済的自立」へ向けた最も意味のある第一歩を踏み出すチャンスを与えてくださいます。
裁縫センターは希望と強さの象徴です。これまでにNGO TECHJAPANが開設したセンターでは、女性たち目を輝かせて意欲的に学びに来ています。皆、子どもたちのために少しでも良い生活、少しでも多くの財産を残そうと必死なのです。既に自立してお店を出している卒業生もおります。製品を日本へ送っている者もおります。トンコマリーにセンターがオープンした際には、是非皆様も一度、現地の彼女たちに会いにお越しください。
「Charity Gospel Marathon2008」の参加者・関係者のおひとりおひとりへ、スリランカの人々に代わり心より御礼申し上げます。より良い世界を作るための活動にご協力くださり、ありがとうございます!
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