メニュー|ツアー全体の報告|参加メンバーよりまるごと写真館



「上総(かずさ)掘り」 井戸採掘現場の体験

井戸を使う人々の日常を見て、ポンプ贈呈での歓迎を受けて、井戸の無い場所の環境を見て、ヒシヒシとこの活動の持つ重みを感じ始めた私たち。

この日はいよいよ、「その井戸はどうやって作っているのか」という現場の体験をさせてもらうことができました!

1号井戸から程近い場所、私たちが到着すると、まさに採掘作業が目の前で着々と行われていました。ヘルメットを被っているのはIWPの現地スタッフの方。そのほかはこの井戸を必要とするコミュニティの男性達です。

私達「UNITY’S」も作業に参加させていただきました!UNITY’S男性陣のおがちさんが大活躍。

足場の上に立った2人が採掘用パイプを地下深くに差し込むように堀り、それを下でロープを持つグループが思いっきり引っ張って引き上げます。

掘る組と引っ張る組がシーソーのように交互に力を使い、えっさほいさと掘り進めます。これがなんとも・・・・「キツイ!!!!!」。

息を合わせて力を入れていかないと、引っ張る方も差し込む方も、重力と反動で動くロープの動きに持っていかれて負けそうになります。あっという間にゼイゼイと息は上がり・・・身体中が痛くなります。

それでも止めるわけにはいきません。この日この時、だいたい地下12メートルの地点。水があると予想されているのは、遥かその下25メートル程の深さです。

どんなに頑張っても、一日に掘れる深さはスムーズにいって1mほど。途中に硬い地層や岩なんかが出てきたときには、全く進めなくなることも。

途中途中で、地下の土の性質を調べたり、たまった泥を吐き出したりしながら、根気よく進めます。

短い時間ではあるけれど、採掘作業を体験させてもらった私達はあっという間に筋肉痛・・・。直射日光の中で毎日行うその作業がいかにキツイものであるか、身を持って感じた時間でした。

 

採掘に使う道具。

採掘に使う水を溜めるタンク。これで地面をやわらかくドロドロにしながら堀り進めます。汲んでくるのは、コミュニティの女性達のお仕事。苦労して溜めたタンクの水が、野生の象に飲みつくされてしまったなんていうトラブルがあったこともあるそうです。


「International Water Project」だからこその井戸

IWPの皆さんがこの活動を行う際にはいくつかのモットーがあります。一つは、現地にある材料だけを使い、機械ではなくではなく「人の力」で掘ること。

先進国から持ち込んだ機材で掘ってしまっては、先進国の人間とその機械が無ければ井戸を作ることができず、やり方を現地に伝えていくことができません。また、機材だけをあげてしまっては、それが壊れた時には修理できず、部品にも莫大なお金がかかってしまいます。

もともと千葉県に伝わる上総堀りの技術を、ケニア現地にあるものでできるように改良・工夫したこのやり方では、道具は何度も使い回すことができ、壊れた時にもが現地の人が安く調達ができます。

もう一つのモットーは、必ず「井戸を必要とする住民自身が主体となって作業を進めようとするコミュニティ」にしか支援をしないということ。

こちら側が「作ってあげる」のではなくて、あくまで「作りたいコミュニティを支援する」という形。そうでないと、完成した後も、しっかり管理していくことができません。

「自分たちの井戸」という認識と責任を持ってもらうため、必ずコミュニティの男性が労働力となって採掘を進めます。

実は、ヘルメットを被っているIWP現地スタッフの方も、そうして各地で出会った元は支援地のコミュニティの方。その中で、技術を学び取りたいというやる気のある方がスタッフとなって、大野さんと一緒に他の土地での採掘にも携わっていて、そうやって次第ケニアの地に確実に技術が伝わっているのです。

いつか、大野さん方がこの地を去っても、自分たちで問題を解決していけるように。

「飢えた人に魚を与えるのではなく、魚の取り方を教えるべきだ。」

アフリカの諺にあるこの言葉が、IWPの皆さんの活動理念です。

「井戸を作る中で起こる問題や、一番苦労すること、大変だったことは何ですか?」と質問したところ、「コミュニティの参加を確保すること」との答え。

初めは集まってくれたコミュニティの男性達も、作業のあまりのキツさから来なくなってしまったり、外国人が来ているのだから、きっと働かなくても作っていってくれるだろうという援助慣れの考えがあったりして、作業が進むにつれ参加状況が悪くなることがあるそうです。

本当にここを掘れば水が出るのか、いつまで掘り続ければ到達するのか、保障のない状況でキツイ作業を続けていくためには、「井戸が欲しい」という意志だけでなく、作業を指揮するIWPとの相当の信頼関係がなければできない。現場を体験して私たちもそのことを実感できました。

IWPは事前に住民の方々と一緒にしっかり調査やミーティングを重ねたり、時には採掘を中断することも辞さないという確固としたやり方で、住民の方から熱く信頼されていました。

「自分たちの水」としてしっかり管理していく意思のあるコミュニティしか支援しない、この信念を貫くのは相当の精神的な苦労も必要だろうと思います。

「あげるだけの支援ではなくて、本当に現地にとってこれからの力になっていくものを伝えていく」。IWPの大野さんご夫妻が掲げるその思いの強さを、私たちも現場を訪れることで身をもって感じることができました。

GQ Familyから支援した2つの井戸は、採掘自体はとても順調で、2週間ほどで完成したそうです。

けれど、その一つ一つに、こういう現地での見えない努力や時間が注ぎ込まれています。そう思うと、完成した井戸の様子を見るときの感慨深い気持ちが、また一段と深くなる思いです。


ケニアの大地でドラム缶風呂入浴!?

貴重な水の恩恵に預かりながら、ケニアの大地で入浴!!こんな贅沢ができることに・・・。けれど、UNITY’Sがお湯に浸かれるのもかれこれ1週間ぶり。

まずはお湯をわかすための燃料を拾うところから。

地元のお母さんに教えてもらって薪拾い。トゲトゲの植物から、まずナタでトゲを落とすところから始めねばなりません・・・。

このお母さんは、子供のころから、こうして薪を集めてお隣の国のタンザニアまで売りに行くのをお仕事としてきたそう。本来なら、これも貴重な収入源になるところ。

頭に担いで持ち帰った薪に加えて・・・見てください。動物のフンも、燃料になっています。そこらじゅうに落ちているカラカラに乾いた家畜の糞は、火をおこすのにも使えるんですね。生活の知恵。

お湯の源は、一番最初に視察訪れた、GOSPEL FOR PEAEから支援した1号井戸。子供達が手伝ってくれました!!

火を起こすと、次第に「なんだなんだ・・・??」と地元の人が集まり始め・・・

ドラム缶を囲んで、輪になってゴスペルタイム♪♪

人の命を躍動させる一方、心をリラックスさせてくれる水・・・そんな水を通して出会うことができた素敵な体験、忘れることができません。


 

↑ページ上部へ

【ツアー報告のページ】
メニュー|ツアー全体の報告|参加メンバーよりまるごと写真館

 

↓↓視聴できます
 0:00~Unity
 2:28~ Light Up My Day
 3:52~His Eye Is On The Sparrow
 5:30~Unity [英語版]

【作品概要】
■品番/
ANYA-7020
■アーティスト/
GOSPEL SQUARE Family
Vincento
Schanita
政井マヤ(MC)
■曲目/
1. Intro
2. Unity
3. Light Up My Day
4. His Eye Is On the Sparrow
5. Unity [英語版]
+各曲のカラオケ
■販売価格/
税込 1,050円

Amazonの売り場へGO!
この他、CDショップ各店でも
購入可(取り寄せの場合あり)

【着うた あります!】
・レコチョク
・FARMIX
・ドワンゴ
・ミルモ
・クロスワープ
 ~M100♪g∞veうた
・アクセルマーク 
 ~Best Hit J-pop
・アクセルマーク
 ~hotEXうたマガ
・Blau ~mero.jpうたフル

 

2009©GOSPEL SQUARE Family All Rights Reserved.