
今回のケニア訪問で私が思ったことは・・・
「あっ!ここにいる人達は 私達と同じなんだ!!」
というのも、ケニアで過ごしている約1週間が ほとんど違和感を感じることがなかったからです。
もしかしたら、都会で産まれ育ったメンバーにとっては驚きも多かったかもしれないけど例えば、私の祖父母の家でも数年前まで薪を使って炊事をしたり、簡単な井戸がありました。
ただ、もちろんスケールが違い、やはり現在の私達には電気がありガスがあります。
水道をひねれば衛生的で安全な水を手に入れることができます。
恥ずかしながら、ケニアツアーに参加するまでケニアの現状について勘違いをしていた部分があり、これまでの私は
「現地の人々が何か必要としているものがあるのなら、ぜひ持っていきたいな。」と思っていました。 でも実際に訪れたマサイの人々は、みんな笑顔で不幸とは無縁の顔をしていました。
そこでやっと気付いたことは、「ここにいる人達は災害による被災者でもなく、
戦争や紛争で難民となってしまった人とは違うんだ!」ということでした。
彼らに必要なことは、都市部から遠く離れた土地で『有効な情報を得ること。』だと思います。
これまで野生の動物や家畜などが利用する川に何kmも離れた地域から
水を汲みに来ること。そしてそれを飲料用として使用すること。果たしてこれが衛生上問題ないのか?病気になった子供に、どんな処置を施せばよいのか?私達が当たり前のように行っている手洗いの習慣さえ、まだまだ浸透していないことに驚きました。実際に、私が体験したわけではないけれど戦後の日本もこんな感じだったのではないかな?と思いました。
ケニアは今まさに、それぞれの生活レベルを上げようと頑張っています!!
その為には、正しい情報を得ること。そして情報を理解し習得すること。

現地で井戸掘削現場に行き、実際の掘削を体験させていただいた際、
ケニアの男性は働かないと言われる中で、この活動は現地の人が主な作業を行っていました。
作業している人達が「井戸の存在を知り、水が本当に大切だとわかった」と言っていました。
それでも足りないので 自分達で離れた川から穴を掘って、水路をつくっていると聞きました。
このように現地の人達が考えるようになったのも、IWP大野さんの地道な活動の賜物だと思いました。
「ここにいる人達は 私達と同じだ」と感じる一方で、私達が当たり前だと思っていることに
まだ無知の部分があること…。 だからこそ私達もこの活動を続けていくべきだと思います!!

大野さんご夫婦の多大なるご協力により 毎日とても有意義な日を過ごすことができました。
マサイの村へ行き、井戸から水を汲み、マサイの教会で一緒にポンプを取り付け
ママから直接アクセサリー作りを教えてもらい、薪拾いを一緒にして…
たくさん話すチャンスがあったのに、言葉の壁。
せっかく現地へ行くのだから、特に子供達とたくさん触れ合いたいと当初から考えていました。 英語が話せればよいかな?と思っていたけど、全ての人が話せるわけではなく、
現地で「英語-スワヒリ語・マサイ語」が話せる人に通訳してもらわなければならなかったこと。
もっと交流できただろうに…と、とても残念に思います。
もちろん言葉が話せなくても、みんなとても歓迎してくれました。
こちらが笑顔で挨拶すると とてもびっくりしたように、そして照れながら返事をしてくれたこと。カメラを出すと、みんな興味津々で だけどキラキラとした顔で笑ってくれたこと。マサイの村での踊りや歌の歓迎。
どれをとっても その場に行かなければ体験できないことです。
澄んだ心の中には悪気もなく出てくる驚きの言葉もありました。
マサイのママから 突然私が着ている服を指差し、「いらなければ欲しい」と言われました。
それが無理なら「時計」 「お金」…。
みんなの生活に必要なことは わかっているし、服を差し出すことは簡単です。
でも、大野さんからお話していただいた中に
「20世紀、ケニアはモノを与えてもらう時代だった。21世紀 これではダメだ!」
21世紀になり より過ごしやすいケニアにする為に、他の国が与えるということで協力するのではなく
どうすれば この問題を解決できるのか?ということを一緒になって考えること。
必要とされる情報を伝え、継続的にサポートすること。 という事を伺いました。
ママから当たり前のように出た「欲しい」と言う言葉。
この言葉の中に、まだまだケニアが国全体として解決していかなければならない問題が隠れている事に胸が痛くなりました。
1人ができる事は小さくても みんなの思いが集まれば 大きなパワーとなり1つの井戸は、コミュニティの多くの人の生活となります。
最後に このツアーの中で1番 心に残った言葉を…
『Watere is Our Life!!』
マサイの教会で 実際にポンプを利用されている方からの言葉です。
まさに『命の水』 水がなければ生活できないことを思い知らされました。

たくさんの人の協力のお陰で このツアーに参加させていただくことができ
すばらしい経験ができたことに 心から感謝します。
ありがとうございました!!
アサンテサーナ!! |